消防吏員採用試験合格後の流れと事前準備
こんにちは、キュー太です。
消防士になるには、地方公務員採用試験を受験し合格する必要があることは、以前の記事をご覧いただき、ご存じだと思います。
晴れて試験を突破し、「採用されることが決まった」あとはどのような流れになるのか、今日は説明したいと思います。
まず、自宅に合格通知が届きます。
そして、採用に伴い必要書類の提出が必要となるため、その準備をしなければなりません。
たとえば、学校の卒業証明書や、資格証明書、住民票、家族構成や緊急連絡先などの書類です。
ここで大変なので、資格の証明書です。
何年も前に取得した英検の資格とかは、合格証書が家のどこにあるかわからないなどハプニングが起きやすいので、再発行も含め時間がかかることがあります。
それで早めに探したり、再発行手続きを取ることをオススメします。
そのほか、私の時は保証人2人が求められました。「しかも働いている人で」です。
一人は実親(父親)で良かったのですが、もう一人となると祖父母は働いていなかったため、私の叔父に依頼することにしました。
賃貸住宅を借りるときのように「保証会社を使う」ことなどは当然できませんので、親族間が疎遠の場合などは少し苦労するかもしれません。
ただし、「保証人が2人いないと合格取消になる」などとは言われませんでしたし、そうした情報もありませんのでご安心ください。
合格後、原則的に2人の保証人を求められますが、そもそも親族がいないなどのやむを得ない理由があれば、採用担当者が調整してくれることがありますので、相談してみてください。
必要書類なども全て提出した後は、基本的には翌年の4月1日から消防学校へ入校となりますので、その準備をしておくこととなります。
具体的にどんな準備をしたら良いのか、私の反省も含めお話しします。
ちなみに私は合格後、とくに体力練成をしたり、消防に関することを勉強したりはせず、仕事をしながらただ4月を待っていただけでした…苦笑
【事前にやっておけば良かったこと】
① 礼儀作法の勉強と実践
② 体力トレーニング
③ 規則正しい生活
この3つです!
以下に理由を書いていきます。
① 礼儀作法の勉強と実践
消防士は寮生活を6か月行いますが、同じ部屋で生活を共にする仲間が通常4~6人います。
当然、高卒、短大専門卒、大卒、社会人経験ありの方もごちゃ混ぜで部屋割り(班編成)がされます。
育った環境も違えば、年齢も性格もバラバラなので、うかつにフレンドリーに接したりすると、第一印象で生意気な奴とか変な奴とレッテルが張られやすくなります。
レッテルが張られてしまうと、それを取り除くのに時間がかかりますし寝食を共にしているのでかなりやりづらくなります。
それで、仮に相手が同い年や年下だったとしても、しばらくの間は、誰に対しても「敬語」で接する方が間違いなく良いです!!
部活等で厳しく礼儀作法を教わった人とかでなければ、対応を間違えてしまうこともあるため、予め敬語の使い方を勉強したり、敬語を使って生活する練習をしといた方が良いです。
また、学校とは違い「職場」だということを認識しましょう。
消防学校には「教官」、いわゆる学校の先生の役割をする職員がいます。
高校などでは、先生にタメ口を使っていた人ももしかするといるかもしれませんよね。
でも、消防学校は中学校のように義務教育ではありませんし、高校のように自らお金を払って通うものではありません。
「お金をいただいて、通わせていただく」ところです。
もし民間に勤めてあなたがいきなりタメ口を使ったらどうなるか、想像してみてください。
職種にもよりますが、「キミ、もう帰って良いよ、明日から来なくてよいから」とクビ宣告をされる場合もあるでしょう。
(労働基準法違反だからそれは無効だ!と言えば確かにそうなのですが、現実そこに勤め続けることは不可能になるはず。)
繰り返しますが、「お金をいただいて、寮生活をしていく」わけですので、礼儀作法はぜひ身につけておきましょう。
② 体力トレーニング
私の消防学校では、毎朝起床と共に準備体操をしランニング3キロが課されていました。
これは全員の基礎体力を向上させることを目的に課されていたものです。
日中は訓練をしますし、体力検査が定期的にあります。
消防学校で寮生活をしている間(夕方など)に自主トレーニングをして、体力を向上させることはもちろん可能です。
ただ、合格通知をもらってから、寮生活が始まるまで数か月ありますので、この間に予め体力をつけておくに越したことはありません。
以下に例を記載します。
・ランニング(5キロくらいは軽く走れるようになっておく)
・懸垂(最低でも連続10回)
・腕立て(1秒1回のペースで連続30回を3セット、セット間の休憩30秒)
・腹筋(30秒間全速力でやる方法で3セット)
・スクワット(50回を3セット、セット間休憩30秒)
ランニングはすべての基本となります。
消防学校と行う訓練は、防火衣やヘルメット、空気呼吸器を背負った状態が標準装備(ノーマル)です。
そこに、ホースや梯子などを追加で持って活動を行います。
標準装備だけでも10Kg以上軽くありますので、体力と筋肉は大いに越したことはありありません。
消防学校の訓練がどれくらい負荷がかかるか知りたい方は、次の服装をしてみてください。
・スキーやスノボーのウェアを上下に着て、ニット帽を2つ被り、厚手の冬手袋をはく
・10kgの重り(ダンベルや米など)入りのリュックを背負う
・さらに片方の肩に米袋10kgを担ぐ
・その状態で50mダッシュを3回、または階段3階層上り下りダッシュ
ちなみにリュックの重りは空気呼吸器の代用、肩に担ぐ米袋はホース3本の重さの代用です。
どうですか?
結構息が上がりますし、汗かくと思います。
ちなみにホースの重さですが、1本あたり6~8Kgです。(ホースの太さによる)
三連梯子は22Kgほどです。
ぜひ体力トレーニングをやりましょう!
➂ 規則正しい生活
寮生活はかなり規則正しいです。早寝早起き、3食決められた時間に食べる。
運動も勉強も決められた時間に行うことになります。
夜更かしの癖や昼まで寝ている生活をしていると、戻すのが大変ですので、消防学校入校までにある程度基盤を作っておくとよいです。
ちなみに筆記試験や救急資格取得試験がありますので、夕方以降に自主的に試験勉強をすることになります。
それで、できれば1日1時間くらいはなんでも良いので机に向かう習慣をつけておくと後が楽ですよ。
合格したことだけに満足せず、ぜひ寮生活を行うための事前準備も進めてくださいね!